出張
津吉です。展示会が近くなると現実から逃げるように旅に出ています。行き先はいつもと同じく姫路と岡山、そして今回は大阪でも打ち合わせがあり、駆け足ながら二日間で回ってきました。実際に現場を見ながらの打ち合わせは、東京にいるよりも数段に濃く、様々な商品が絶え間なく流れている様は、いつ訪れても刺激的で、時がすぎるのを忘れてしまいます。
今回FALのデニムは若干仕様を変え、バックポケットにシルクスクリーンプリントで、柄が入ります。シルクスクリーンプリントというのは、Tシャツなどのプリントに最もよく用いられる手法で、一般的に馴染みが深いのはプリントゴッコで、簡単に言うとステンシルのようなものです。
詳しく知りたい方はWikipediaを参照していただければと思います。
今回は急遽シルクスクリーンの版を作っていただき、その場でプリントを施しましたので、ご紹介させていただきます。アテンドはいつもと同じく塚本さん。ファンダメンタルデニムの守護神です。

これがプリントを行う作業台です。こちらはシンプルな部類に入ると思います。一度に6枚をセッティングでき、版がついたアームを回転させることによりプリントします。作業台は加工数量や手法に応じて使い分けます。

デニムのポケットと、シルクスクリーンの柄の位置を合わせます。

次にインクをゆっくりヘラで乗せます。このインクに薬品などを混ぜたり、種類の違うインクを重ねることによって、例えばひび割れや、ラメ、染み込みなど、ありとあらゆる手法のプリントができます。

インクを乗せた後は慎重に版を持ち上げ、柄を確認します。

この時点ではまだインクが乾いていないので、ベルトコンベア式のトースターで、加熱処理(ベイキング)し、完成となります。ちなみに後に小さく見えている作業台では、一度に20枚ほどの商品をセッティングでき、プリント後はトースターが自動で、それぞれの商品の位置に移動してベイキングしてくれます。とはいえ、この工場では作業の大半を手作業で行っています。
アパレル業界でも機械化の流れは進んでおり、プリントにおいては、インクを乗せる工程も含め、全て自動で行えるものがあります。コストや、商品の安定性、といった部分ではメリットがありますが、しかしそれでは対応できる商品に限界があったり、そして何よりも味気のない、均一な商品しかできません。そういった手間をかけた商品作りに同調してか、こちらではとあるコレクションブランドの商品も製作されていました。
さて、完成したデニムを持ち込んだ先はいつもの加工場です。

今回のヒゲ加工は、薬品を使わず直接生地を削るシェービングで表現することにしました。お馴染みの工場長が自作した刷り版を用いて、一本ずつ削っていきます。

シェービング後です。薬品刷りと違って、この時点で色のコントラストが強く表現されています。そしてその後は、以前ブログでご紹介したサンドブラストやピン打ちを経て、洗い場へと移動します。

わかりにくいですが、サンドブラスとピン打ち後です。
今回用意したデニムは秋冬用の11本。これらがどうなったかは、完成し次第ご紹介させていただければと思います。

時間が空いたので、姫路城まで歩いてみました。


倉敷ベトコンラーメンの国士無双ラーメンとから揚げ。大きさはニンニクとレモンを参考にしてください。
