

津吉学・・・Fundamental Agreement LUXURYデザイナー
下鳥直之・・・VICTIMデザイナー
11月17日都内某所(聞き手:加藤知弘 - 裏原.jp)
下鳥・・・津吉さんが以前に勤めていたブランドの事務所で、知り合いを通して紹介されたのが初めてです。
その時は僕がブランドを初めて1年くらいの時だったから、今から3年くらい前かな? 当時、津吉さんはそのブランドでグラフィックを担当されてました。
津吉・・・結構前に会ってたんですよね。実はその頃の記憶がそんなになくて・・・あの頃はいろんなお客さんが頻繁に来ていて。
初めて下鳥くんを意識したのが、そこのブランドでVICTIMとのコラボアイテムを作った時ですかね。それまでは全く気がつかなかった。すいません(笑)自分は絵を書くだけだったので。
下鳥・・・アーティスト肌の人だなって率直に思いました。
言葉で語らずして、作品を通して語るというか。こういうグラフィックもあるんだなって、感動よりも関心に近いものを感じました。お互いグラフィックには自信があったんですが、津吉さんの作品を見たとき正直、衝撃を受けました。実はその時、正直恐い部分はありましたね。今後、自分のブランドにとって脅威に感じる部分が多少あったので。
津吉・・・僕は紹介された時にまず、話しやすいなっていう印象が一番かな。
そして、その時に着ていた洋服を僕も着たいなって単純に思ったんです。その後いくらか話す機会があって、お互いに好きなブランドの好みが意外にも一緒で。あっ、彼とは波長が合うなって感じました。いつかこういうスタンスで服作りができればなぁと思っていました。
津吉・・・VICTIMっていうブランドは、デビュー時よりもかなり浸透してはいるんですが、下鳥くん自身は何も変わってない。相変わらずのスタンスでやってるなって思いますね。
下鳥・・・僕から見ると津吉さんは、率直にすごい変わりましたね。当時は人のブランドに自分のデザインを加える、という事にグラフィックアーティスト特有のすごい葛藤を感じてる様に見えて。きっとやりたい事が100%出来てたのかなって思ってましたね。その後、ブランドを立ち上げた当初もアーティスト肌すぎるというか、真面目過ぎかなって。
まぁ、その時に直接口にはしてたんですけど(笑)僕みたいな柔軟な人間とは合わないのかなって思ってましたけど、ちゃんと意見を聞いてくれて自分なりに解釈してくれて。いい意味で頭が柔らかくなったなって思いました。アーティスト肌の人ってやっぱりプライドが高いってイメージがあって、それも重要なんですけど。今はブランド全体を見なくちゃいけない。いつの間にかそうなってるなと今は思います。
津吉・・・そうですね。もっとお客さんを見なきゃって話をよくしてて、それまでは自分がいいと思ったモノを押し付けてたんですが、人の意見を聞き、それを上手く取り入れる。今は一番いいスタンスで出来てるのかなと思います。
下鳥・・・実は、僕もそういう所もあったんですよね。でも僕の場合真逆で、お客さんの事しか考えてなかった(笑)最近やっと自分の作りたいモノが出来始めた。そういう意味では、今はお互い同じ方向を見てますね。